~ 2023年 の マイブーム ~

 昨年は、廊下の南欧調DIYブームから始まり、写真やフォトフレームに凝って 廊下やトイレに写真を並べていたのですが、

 今年に入って突然自身で書いた絵を飾ろうと思い、ダイソウでアクリル絵の具を買ってきました。

 プリントの図案など、今まで仕事で使っていたのはポスターカラー(今はタブレットですが)。 

 故、水彩とか油絵の様な、色を重ねる表現は無かったので、その両方の要素もつアクリル絵の具は新鮮ですね。

 そんなこんなで最初は南欧の風景や湖などを書いていたのですが、白の使い方と、初のペインティングナイフを使い始めると、

 だんだん抽象的な表現にヅレコミこんな感じに成りました。

 そこから最終的に、ニットでアクリル絵の具の様な色出しを意識して編んでみた物が今回のジャガードです。

 こんな感じ↓

 パターン化した図案から一線を引き、新たな作風(抽象的な世界観)、

 前身、後身、右袖、左袖、襟それぞれ書き込み組み合わせ立体化(360°の視点)する 。そんなことやってます。


✻ BUTAPANAテイストについて、映像化してみました ✻

今回の展示会の案内状(DM)の編集・制作は、元代官山店長の田中が担当しているのですが、案内状の写真コンセプトに関して聞いてみると… 何となく「BUTAPANAポイ感じ」との事。対してテイストが曖昧とツッコミを入れ、捕捉する為、欧州縦断の旅(ネットサーフィン)に出る事にしました。

ロートアイアンの看板でヨーロッパテイストなのですが、もう少し具体的な、地理的な絞り込みをしたいと思います。 

日本では北欧建築とか北欧家具など、何故か北欧がセールスに多用されているのは何故なのか?

言語としての北欧のイメージは、メルヘンと童話。近年では合理的で洗練された本物志向、長く使える、近代的な飽きのこない物(個人的にはシステムキッチン)そんなイメージですかね?

今はNATO加盟しか頭に浮かばないけど、ちなみに北欧諸国で検索するとバルト三国も入るみたいです…ロシアの隣か?

対して、南欧と聞くと何故か歴史的響きがある様な気がする… デンマークで展示会をやっていた事も有り、BUTAPANAは北欧っポイと言われる事も有るのですが、実はそこまで寒い地域をイメージして無いのです。なので一気に南に移動します。

最初にWiktionaryで南欧を検索してみると、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アンドラ、サンマリノ、バチカン市国、マルタの8か国? 国連の分類では、8か国増えて16か国。フランス、トルコは入らないの…? そもそもサンマリノは、国だったのですね^^ アンドラってどこ? 位の認識の中、この8か国の中で、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャを飛ばしてマルタ島(マルタ共和国)に立ち寄ってみることにしました。

映画「ゴッドファーザー」の舞台、シチリア島沖合、アニメ「進撃の巨人」の舞台になった小さな島国です。北緯35.89°で、北緯35.41°の東京都よりチョット北に位置します。(ちなみに青森県は北緯40°~41°でポルトガルと一緒位)人口は50万で、首都バレッタは中世そのもの、街全体が世界遺産の観光都市。かなり魅力的ですが「パナマ文章」以後、マルタ島も、仮想通貨取引とタックスヘイブンの島として名を馳せてしまっています。そんなイメージのせいなのか? 楽しそうだけど、街がごちゃごちゃし過ぎ、生活感有り過ぎ。

南欧風と言う表現が、あまり使われない理由が 見えてきました。生活文化に開きが多く 一概にこんな感じと言えないものが有りますね。

な・ことで突然、南仏に飛びます。南仏と言えばやはりコートダジュール(海岸線)、ニース、カンヌ、モナコ、当たりは飛ばして、アンティーブをチョット探索。 ピカソ美術館の有るアートの街、旧市街はかなり可愛いですね。ただちょっとメジャー過ぎ、都会過ぎなので、コートダジュールを西に進み プロバンス地方に目線を向けると、ビルはだいぶ減り、高級住宅地、別荘地、ですかね? 景色が、大分変ってきた気がします。

古都アプルコートダジュールのローヌ川から見る外観は圧巻ですね。ただ市街地にはいるとパリと変わらない街並み都会です。

南仏という感は特に無いのかな?(個人的見解です)

このあたりでやっと イメージが決まってきた感じがします。BUTAPANAらしいロケーションの条件、マイナー、ローカル感、懐かしい感じ。

コートダジュールから離れ町から村(田舎)に切り替え 海岸線を離れて、少し山間(内陸)に進んでみると、有りました! 可愛い村が^ 

サンタニュス:標高800m 人口1000人の小さな村。ほぼテーマパーク状態ではあるものの、まさしくDMの感じですが、個人的に漆喰の壁を加えたく、更に検索を進め、ジルシヨン(Roussillon)ここも人口1000人チョイで、ピンクの村と呼ばれている様です。この村を今回の最終目的地としました。決めては、ピンクの漆喰の壁と素朴感、一様観光地のようですが、見るものが街並みと黄土の採掘場(有料)…これ特に見たく無い。今回分かったのは、フランスでは 小さな村を見学するツアーが微妙に流行っているみたいで(城、教会には負けるとしても)中世たたずまいを残す古民家が人気を競っているみたいです。年代層高そうですが、またガーデニングの文化も根付いているので、花で装飾された街並みも人気があるみたいですね。

そんな今回の探索を、パーテーションとして具象化して見ましたキーワドは、ピンクの漆喰の壁、ロートアイアン、木造りのドア、フラワーボックス、レンガなど…。 完成したものがこれです ↓


< 今回の春夏のテーマはGreen.(緑豊かな平穏)>

昨年来ロックダウン等、各国のコロナ対応により、海外への荷物の受け渡しに多くの支障が存在して折りましたが、先月1日より英・仏・独を始めとする、ヨーロッパへのEMS(航空便)の受付が中止され、一昨年来をも超える未曾有の事態では有りますが、まずは平和を誰もが熱望されている事と思います。


何だかんだ大変な年でしたが、今回のウェブサイトコレクションで2021年は最後となります。

 そして例年シーズンも後半に差し掛かるこの時期、来年はどうしようかと考え始めるスタート時期でもあります。一昨年までは1月にはパリWho’s Nextが控えている時期と言う事も有ったのですが。

 そんな習慣もあり、今日は来期のコンセプト、ならびに展示会でよく言われてきたことの1つ【BUTAPANAさんは、エスニックぽい】ですね 的なコメントに関してお話しようと思います。

 最初に、【エスニック】に関する私的解釈なのですが、21世紀(20年前位)に入り日本では、アジアンテイスト的な意味で使われていますが、個人的には、更に25年さかのぼり、高田健三さん、稲葉賀恵さん時代のアフリカンを連想してしまいます。

 類似するキーワードに、【フォークロア】(Folklore)が有ります。どちらも日本語訳=民族ですが、私は(ファション的)エスニックを民族、フォークロアを民俗と訳し、エス二ックを、部族、種族、血の継承、フォークロアを、文化、伝統の継承と位置づけています。

そして2022年BUTAPANAコンセプトは【Folk】で行こうと思っています

フォークダンスのフォーク、フォークソングの、フォークです。

そんな来期の予告的な作品が、今回のコレクションの中に2型、含まれています。

品番215-164のワンピースと同柄のスカートです。

ところがいきなり問題が発生したのです。

一見無地に見える部分も異なる4本の糸を編み込んでフォークカラーを狙ったのですが、ある意味それが裏目に出たのです。

写真にした場合、角度、光線によってまるで見え方が違うのです。紺はインディゴ系、ワインは茜系、黒は墨系、ベージュは生機系と言った古代染色系の色を狙ったのですが、写真にした場合、普通に綺麗に整った色に成っています。

この場にて先にお詫び申し上げます。

実際には、疲れた感じで、古布みたいな汚れた感じです。少なくとも、そんなところを狙ってます。

 又、私が使用しているコンピューターも、1980年代に開発されたデザインシステムで、先人の遺物【Legacy】と呼ばれいますが、あと1年は、頑張ってくれることと思い共に頑張ります。


今まで自分なりに、色・素材にこだわり、物作りに携わって参りました。 故に、実際にご来展頂き、見て触って頂く事をお願いして参りましたが、未曾有の状況によりプレスルームを失い、喪失感が拭えない日々が続きました。ですがコロナ渦で、画像としてブタパナも、実物とはまた違う一つの作品と考えられる様に成り、少し仕事が楽しめる様に成って来た処です。

< 写真は、手紙に近いかな? 会話に対して手紙 >

写真では、正確な色は伝わらないと言う考えとは逆に、画像だからこそ伝えられるメッセージも有るとの考えが生まれました。其れはイメージです。そもそも色は人によって違って見えているのでは、との気づきでした。天候や照明、最近思うのは、年齢によって変わって来る事を感じます。そう言った中では、イメージとしての色を表現出来ないかとの思いです。今回このサイトをご覧頂いているほとんど(今回新規1件の方は訪問しました)の方が、其の色の変化を共有して来て頂いたのでは無いかと‥‥ で有れば、逆に写真だからこそ、伝えやすい事も有るのでは無いか。

< コーディネート写真 >

昨年、アトリエに撮影スタジオを作ったのですが、今回は あえてロケを選択しました。ブタパナはこんな感じの服なんだ、と言うデザイナーとしてのイメージをお伝え出来ればと、ロケ地探しからスタートしました。

< モデルに関して >

試着感を少しでもお伝えする為、モデルは当アトリエスタッフよりサイズ感の違う3人をモデルとして採用しております。 もちろん予算の事は、大前提です。

< 物取り・色 >

物撮りは、リビングルーム床上(50年前の生板)撮影を選択し、光は 西日が差す窓際、強めの陰影を使い、温かみと、立体的な色を意識しています。


私(BUTAPANA)は、売り場やバイヤーも分かれていた為、単品としてのインパクトを重視した作品を特徴として来ました。

特にアウター(重衣料)として、着られるニット(セーター)は ブタパナの大きな特徴の1つとして取り組んで来たのですが、ことコーディネート写真を撮るに至り、無地のインナーが欲しく成り、又コントラスト的にも 一回り高い明度の物を合わせたく、 今回、らしからぬスタンダードモデルを加えました。

【 今回ご紹介するニットは… 】

クオリティー(素材)=

シーズン(秋~冬)としては、初の綿100パーセント 強撚30単糸 ZS各2本引き揃えの4本糸 2x2のリブ編み 持掛かり目付230ℊ(通常のブタパナ春物ニットと比較するとかなり重め、冬物リブセーターとしては軽めです)縫製後、最終アトリエにて製品洗い(ワンウォッシュ 紡績段階での油分落としより 繊維の特徴を生かす為)

特徴(素材の)=

光沢感を抑えた、やすり状のザラザラした風合い。 吸汗性、通気性はかなり高いです。通気性は空気保有量に比例するので、アウターを合わせた場合には温かく、アウターを脱ぐと一気に体温が下がります。 冬場の体温調整以外にも、季節の変わり目やオーバーシャツのインナーウエアーとして、通期ご利用頂けるかと思います。

デイテール(サイズデーター)=

身幅仕上がりサイズ33㎝( 修正無し、リブセーターとしてはかなり広めです。モデル着用写真でご確認ください )裄丈65㎝ 一般的には短か目です(9分丈)撮影後修正してます。袖幅 13㎝、A.H16㎝( 修正無し、どんな腕でも通ります )着丈 60㎝(修正無し、一般的にはかなり長めですが、横幅に取られると丈はかなり上がってきます)衿回りは、撮影後修正しています。 内天巾 11㎝、外天巾 リンキング込みで18㎝、前下がり リンキング込みで8㎝、と、着回しを重視して、首回りの露出度を落としております。